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乳がん・乳癌の原因



乳がん・乳癌発症の危険因子(原因)としては

早い初潮年齢
遅い初産年齢
少ない出産数
遅い閉経年齢
乳がんの家族暦 特にBRCA1・BRCA2というがん抑制遺伝子の変異
放射線の暴露
閉経後の肥満アルコール
食事の欧米化


などがあります。

乳がん(乳癌)の危険因子である出産や月経にかかわっているのが女性ホルモンのエストロゲンです。

エストロゲン

乳腺組織を刺激し、細胞の増殖を促します。細胞の増殖は遺伝子が傷つく原因となり、そして遺伝子が変異することでがん発症へと関係します。
現代の日本女性は、食生活の欧米化によって発育も体格もよくなりました。そのため初経が昔より早く、逆に閉経は遅くなっています。また、初産年齢の高齢化が進み、若年期に出産を経験しない女性が多くなってきています。子供を産まない、出産回数の少ないという女性も増加しています。これらがエストロゲンの作用期間を長くして乳がん(乳癌)発生のリスクを高めていると考えられています。
エストロゲンの主な産生源は卵巣(閉経前)および脂肪組織(閉経後)になります。


閉経後の肥満とアルコール摂取

閉経後は卵巣に代わって、主に脂肪組織における男性ホルモンがエストロゲンに変換されます。そのため閉経後は肥満であることが乳がん(乳癌)発生のリスクを高めることになります。
また肥満である女性は、食生活が脂っこいものが好きである場合が多く、食生活が欧米女性に近いということも乳がん発生のリスクを高めているといえるでしょう。
アルコールについては一日に1杯程度の飲酒については乳がん(乳癌)発症との因果関係はないと考えられていますが、それ以上を常飲すると、飲む量が増えれば増えるほどリスクは高まると考えられています。


遺伝

乳がんを引き起こす要因として遺伝も関連があります。遺伝子の変異が明らかで子供に受け継がれるものを「遺伝性乳がん」と呼びます。
特に最近の研究ではBRCA1、BRCA2という乳がんの増殖を抑える役割をしている遺伝子の両方あるいはいずれかに異常を持っている人は乳がんにかかりやすい性質を持っていることがわかってきましたが、実際に遺伝が関与しているのは乳がん(乳癌)患者のうち5%程度と考えられていますからそれほど多くはありません。
一般に、三親等以内の家族・親戚に乳がん(乳癌)の人が複数いる場合を「家族性乳がん」と呼びますが、家族は食生活などが似ていることが影響することもありますので、必ずしも遺伝したとはいえません。